とある双極性Ⅱ型の旅路

双極性Ⅱ型と共に働く日々

過食症後、食べたい物が分からない

過食症(食べ吐き)を約10年経験すると、自分が食べたい物が分からなくなってしまった、という話。

過食症全盛期

過食症(食べ吐き)の最中は、とにかく安くて吐きやすい物が優先。うどん、豆腐なんかが定番でした。
ストレスが溜まると、更に揚げ物やケーキ類など高カロリーな物が追加されていきます。

あれが食べたいとか、これが美味しそうとか、そういう概念は消え去ります。
とにかく何か食べたい。そして、食べ物を選ぶ基準は、とにかくその時の心の飢えが満たされて、その中でも安くて吐きやすい物、でした。

そして現在

過食症がなくなって約10年経ちました。

未だに、お腹が減ったときに自分が何を食べたいのかが分かりません。しょっぱいものか、甘いものか、酸味のあるものか、あるいは肉なのか魚なのか野菜なのか。

食べたい物が頭の中にぱっと出てこないし、コンビニやスーパーを一周してもピンと来ずに、何も買わずに店を出てくることもままあります。(お腹は減ったまま)

外食の時、同行者に「何食べたい?」と聞かれて、「油っこくない物」としか答えられない現在の私です。

変化もある

過食症が終わって約10年、変わったこともあります。

まず、ご飯、パン、肉、魚、卵、牛乳、お菓子類など、私の中で高カロリーに分類されていた物が食べられるようになりました。
過食症中は食べられず、食べたら必ず吐いていました。
過食症が終わってからもずっと避けていましたが、ここ2~3年、食べられるようになりました。(量は少な目ですが)

今日の夕飯なんて、ハンバーグとご飯でした。
普通に「美味しいな」と思いながら食べて、食べ終わり、このブログを書いています。
感慨深いですね…。

この調子で、10年後の私は自分の食べたいものが分かるようになっているといいなぁと思っています。