とある双極性Ⅱ型の旅路

双極性Ⅱ型と共に働く日々

復職後は知り合いがいない方が楽?

私は双極性Ⅱ型で2年休職した後、復職して10年ちょっとになります。

知り合いがいる環境

私は休職前とは別の部署、別の職種で復職したのですが、元の部署と場所が近い部署だったので、周囲には知っている人の方が多いような状況でした。

知らない人ばかりでも大変だっただろうとは思うのですが、知り合いは「元気だった頃の私」を知っています。
短期の休職で完全に復調した場合はいいと思うのですが、そうでない場合は、周りが覚えている「元気だった頃の私」に悩まされます。

メンタルは目に見えないので、ある程度元気になってくると、周囲は「元通りに元気になったんだな」と思い、仕事量や態度に遠慮がなくなります。

でも、実際の私はまだまだしんどい。でもそれを上手く伝えられない。そのギャップに苦しむことがよくありました。

知り合いがいない環境

しばらくして、別の部署に異動しました。そこには、知り合いが1人もいませんでした。

それはそれで緊張したのですが、逆にすごく楽でもありました。

周りは最初から「病弱な人」「元気のない人」として私を見ているので、「元気だった頃の私」を装う必要はなく、無理をする必要がなかったんです。

多少失敗しても、体調不良で休んでも、「そういう人」だと思われるだけです。「元気だった頃の自分」と比べられて、真面目にやっていないと思われることはありません。(もちろん、最低限はクリアしないといけないですが)

どっち?

私は現在、「元気だった頃の私」を知っている人、知らない人の両方に囲まれて仕事をしていますが、昔の私を知っている人と仕事をすることになると緊張します。

休職してから時間が経っているので、「実はあれからメンタル休職して調子を崩していまして」とわざわざ説明するのも不自然で、どうしても相手は昔の私をイメージしたままになります。「どうしたの、元気ないね」と言われたりすると、プレッシャーです。

個人的な感想ですが、復職後の環境では、知り合いのいない部署で仕事をするのが一番楽だったなと思っています。

ただ、どちらにしても、「見た目ほど元気じゃないんです」というのを周囲の人に上手く伝えることができたらもっと働きやすくなるんじゃないかと思いますが、復職して10年経っても、なかなかできないですねぇ…。