とある双極性Ⅱ型の旅路

双極性Ⅱ型と共に働く日々

私は双極性Ⅱ型か改めて考えてみる

私は双極性Ⅱ型です、と銘打ってこのブログを書いているのですが、信頼できる医師から診断名としてきちんと双極性Ⅱ型って言われたことがないな、と今更ながら気づいたので、ちょっと整理しておこうと思います。

気分性障害ではある

確か、今の主治医に数年前に書いてもらった書いてもらった紹介状に「気分性障害」と書いてあった記憶があります。なので、気分性障害ではあると思うのですが、気分性障害はうつ病双極性障害を含む病名なので、自分が双極性Ⅱ型かどうかが分かりません。

精神通院の自立支援をもらっているので、定期的に診断書は出してもらっているのですが、診断書の中身は自分では見れないので、中になんと書いてあるのかは不明です。

深夜残業できると躁うつ病らしい

私の病名をうつ病から双極性障害に変えた医師は、「深夜残業ができるような人は絶対にうつ病じゃない、躁うつ病だ」という持論の持ち主でした。

そのため、私が休職前に深夜残業が多かったという話をした途端に、どんな症状が出ているかの説明を聞くことなく、病名が決まりました。更に「会社に勤められていたなら双極性Ⅰ型ではないから双極性Ⅱ型だ」とも言われました。

結果的に私には双極性障害用の薬が合っていて症状が改善したので良かったのですが、その医師の診断基準自体は今も納得できていません。
(その診断基準だと、世の中の残業が多い企業やブラック企業に勤める人は全員、双極性Ⅱ型になるのではと疑問に思ってしまいます)

なので、この医師に診断されたから双極性Ⅱ型だ、とちょっと言いたくないのです。

信頼できる主治医たちは

その後に診てもらった二人の主治医には、はっきりと双極性Ⅱ型だと言われたことがありません。

私が「今うつだと思います」「変にテンション高いので軽躁だと思います」というようなことを伝えた時でも、私の感じ方を肯定はしてくれても、「それはうつだね」「それは軽躁だね」といった断定的な言葉が返ってきたことはありません。

二人とも、意図的に病気や症状に名前をつけることを避けているように感じたので、精神科医が治療を行う際の指針が何かあるのかもしれないと思っています。

私は恐らく双極性Ⅱ型です

ここまでが、冒頭に書いたとおり、信頼できる医師から診断名としてきちんと双極性Ⅱ型って言われたことがない、という経緯になります。

私が本当に双極性Ⅱ型なのか、少し怪しくなってきていますが、ひとまず現状をまとめてみます。

ここ10年以上、私が飲んでいるメインの薬は炭酸リチウム(双極性障害でよく使われる薬)で、血中濃度が有効とされる値にまで上がってから、各種の不調がはっきりと改善しました。(例えば10年続いていた過食症が終わりました)

精神疾患は、薬が効いたらその病気という診断がされることも多いので、そういう意味では双極性障害である可能性が高いと思っています。

自覚症状としても、何かに振り回される気分の時期と、沼にずぶずぶと沈んでいくような気分の時があり、それが軽躁とうつなんだろうなぁと感じます。(ただ、そう気づいたのは最近の話です)

もしかしたら自称双極性Ⅱ型かもしれないという可能性は残りますが、まぁきっと双極性Ⅱ型だろう、という方向性で、このブログは続けていきたいと思います。

主治医に聞けばいいだけではあるんですが、何年もお世話になっていて、今更「私って双極性Ⅱ型ですか?」とは聞きづらい気持ちです…。

 

おまけ:病名を決めるのはきっととても難しい

メンタルに不調がある時に精神疾患に関する本を読んだりすると、自分に当てはまるものがいくつも見つかったりしませんか?

うつ病と診断されて休職していた頃に、本当にうつ病なのかしっくりきておらず、精神疾患について書かれた本をいくつも読んだのですが、当てはまる病名が多すぎて、自分がどの病気なのか判断がつきませんでした。

当時の読書記録に、「自分は双極性障害ではなさそう」「境界性パーソナリティ障害、気分変調症に当てはまる部分があった」というメモが残っていたりします。

その頃は、躁はハッピーな気持ちになるものだと思っていたので、ちっともそんな気持ちにならない私は双極性障害ではないと思っていました。

本当に、精神疾患においては、自分の感覚は当てにならないなと思います。

もう一つ、医師の立場からも、当人の主観が入った話しか情報源がないということもあり、診断は難しいのだろうと思います。

一人目の主治医には何度も「典型的なうつ病の症状です」と言われましたし、三人目の主治医は「典型的な双極性Ⅱ型だ」と断定しました。ほぼ同じ時期に違うことを言われて混乱したのを覚えています。

そんなこともあり、精神疾患の病名を決めるのは、本当に難しいことなのだろうなぁと思っています。